• シニア世代、訪日客との交流に意欲 Airbnb、調査結果発表

    2018年10月18日

    カテゴリー:民泊市場 タグ:

    9月14日、Airbnbはライフスタイルと旅、観光客の受け入れに関する調査結果を発表した。今回の対象は、日本全国の60歳以上の男女824名。いわゆる「シニア世代」をメインターゲットとした調査が行われた。

     

    その結果、旅行客の受け入れの項目に関して、全体の30.8%が「訪日客にしし機や知見を伝えたり、外国の文化を学んだりすることに興味・関心がある」と回答したことが明らかになった。その理由として一番多かったのが、「日本文化をもっと知ってほしいから」46.6%だった。また、逆に興味のない理由として多く挙げられたのが「言葉がわからないから」で、55.0%が同じ意見を持っていた。

     

    今回の調査結果について、Airbnb Japanの田邊泰之氏は、日本のシニア世代が潜在的に強い活力をもっていることに触れ、民泊オーナーとなることが不安解消にもつながると提案した。シニア世代が民泊ホストとなることで、副収入を見込める・ゲストとの交流で健康面の改善が測れるなど、シニア世代の不安の3要素である「金・健康・孤独」に対する一種の対策になるというのだ。

     

    実際Airbnbのシニアホストには、初めは訪日客に対して言葉やコミュニケーションに対する不安を感じることも多いそう。しかし、いざ始めてみると案外コミュニケーションが取れ、ホストの仕事に夢中になることも珍しくないとのことだ。

     

    ちなみに、Airbnbではシニアホストの76%が5つ星の評価を受けている。これはほかの世代と比べても、最も高い。

     

    今回の調査から、シニア世代の中には旅行のみならず、訪日客とのコミュニケーションを楽しみたいと考えている人が多くいるとわかった。定年後に民泊市場に参入し、新鮮な体験をしながら、ゆくゆくは市場全体の活性化につながることになるだろう。