• 2019年訪日客数予測、過去最高の3550万人 JTB調査

    2019年2月13日

    カテゴリー:民泊市場 タグ:

    株式会社JTBが2018年12月20日に発表した2019年の旅行動向の見通しでは、訪日外国人旅行者数は過去最高の3550万人(前年比12.3%増)となり、日本人旅行者数も国内・国外旅行ともに増加すると予測している。2019年が始まってから、米中の貿易摩擦の影響や株価の急変により、経済の先行きはいまだ不透明の状態だ。しかしそんな中でも、訪日旅行者の足が止まることはなさそうである。

     

    今回の調査は1泊以上の、ビジネスや帰省などを含む日本人の旅行と訪日外国人旅行について、各種経済動向や消費者行動データ、アンケート等から推計されたものだ。本調査は1981年の開始以来、40回目となる。

     

    まず、市場規模で総旅行人数は3憶1,000万人(同1.5%増)、訪日外国人を除く日本居住者による国内旅行の人数は2億9,090万人(前年比1.5%増)。平均消費額は3万6,600円(同2.0%増)で、国内旅行消費額は10兆6500億円(同3.6%増)に上るという。2019年は景気が良くなると予想され、祝日数が多いことから人数の増加が予測されている。平均消費額は、10月からの消費税の増加等を考慮に入れて算出された。

     

    2019年は、5月の新天皇陛下の即位や消費増税など、消費生活に大きくかかわる出来事がいくつも控えている。過去の増税の際に、宿泊旅行に影響が出始めたのが2か月後、そして冬季まで前年割れが続いたことから、年内にはあまり影響しないだろうとの予測が立てられた。

     

    また、調査項目には含まれていないが、旅行には災害のリスクも潜んでいる。18年の豪雨や地震による一時的な訪日外国人の減少もあり、特定の場所に人が集中するイベント等では警備の強化が課題となっている。いかにして安心安全を確保できるかが、今後の課題となるだろう。

     

    参照:https://min-paku.biz/news/jtb-report-2019-travel-trend.html