• 盆栽を使ったインバウンド向けツアーが商品化 発案は高校生

    2019年4月8日

    カテゴリー:民泊市場, 関連サービス タグ:

    2月25日、愛媛県立土居高校の情報科学部などが訪日外国人向けの体験ツアーを商品化すると発表した。同ツアー「BONSAIの聖地へタイムスリップしてみませんか」は全国高校選手権大会でグランプリを獲得しており、3月には1泊2日のモニターツアーも開かれる。

     

    同ツアープランは、地元特産の赤石五葉松と盆栽文化を継承するために考案されたもの。3月23・24日の両日にモニターツアーを開催し、国内に在住している外国人を中心に参加者を募集する予定だ。このツアーには赤石五葉松盆栽組合やタビックスジャパンも協力し、インバウンド客を地域に呼び込むため活動している。

     

    日本では廃れてきている盆栽文化は、海外では1970年代から人気を獲得。特にイタリアでは1964年に出版された「盆栽入門書」が人気になったことがきっかけに、盆栽の輸入が始まった。80年代には盆栽愛好会や、日本にはない盆栽の専門学校まで設立されている。盆栽の大会や展覧会も盛んに開催され、日本を上回る盛り上がりを見せているほどだ。

     

    日本国外で盆栽は大きな人気を得て、新しい市場を作り上げている。実際、日本の盆栽の輸出額は2001年には6億4000万程度にとどまっていたが、2011年には67億円まで盛り返している。

    インバウンド対策をするうえで、盆栽は貴重な観光資源であるといえるだろう。

     

    参照:https://inboundnow.jp/media/news/6484/