ゲストハウス事業を手掛ける株式会社CARAVAN JAPANが、東京都の発行した電子通貨「しまぽ通貨」を300万円分不正利用し、違法に利益を得ようとした疑いがもたれている。
CARAVAN JAPAN社は伊豆大島に本社を置きつつ、ゲストハウス「キャラバンフレイク」というゲストハウスを運営していた。
しまぽ通貨とは、東京都が期限付きで発行したプレミアム付き宿泊旅行商品券だ。東京都の加盟店でのみ利用できないが、1万円分の電子通貨を7000円で購入できるため、利用者にとっては3000円分の得になる。
CARAVAN JAPANは運営するゲストハウスを加盟店としており、その立場を利用して不正を行っていたことが、この度明らかになった。内容としては、「しまぽ通貨の加盟店として登録されていない、同社の系列店であるカンボジアのゲストハウスにてしまぽ通貨の利用決済が行われていた」というものだ。簡潔に言うと、同社の系列店であるカンボジアのゲストハウスにおける決済が、加盟店である伊豆大島のゲストハウスにおける支払いとして計上されていたということだ。これ以上のことは今のところ判明していないが、こうした方法で不正に利益を出そうとしていた疑いがもたれている。
同社は公式ウェブサイトにて不正利用があったことを認め、カンボジアでのゲストハウス撤退を発表した。また同サイトは謝罪ページ以外公開停止となっている。東京都は今回の事件に関して、警察と連携しつつ対応していくとしている。
参照:https://minpaku-univ.com/news/13239/
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2019/02/18/05.html