• Airbnb、スポーツイベントにおける民泊の経済効果発表

    2019年10月25日

    カテゴリー:民泊市場 タグ:,

    6月19日、Airbnbはスポーツイベントにおける民泊の経済効果を発表した。

     

    Airbnbは創業当初からスポーツイベント目的の旅行者支援に力を入れている。Airbnbがグローバル展開を始めた2010年に開催されたサッカーワールドカップ南アフリカ大会では、同国の民泊ホストが招いたゲストは500人以下だった。加えて予約数から算出した経済効果は日本円にして1千万円程度と、大会規模の大きさに似合わない結果となっている。その後のAirbnbのリスティング数は現在全世界で600万件、ゲスト利用者は5億人にのぼるまで成長している。

     

    2019年1月の同社による調査によれば、民泊ホストの44%がスポーツイベントを目的としたゲストを滞在させたことがあると回答している。特にワールドカップやオリンピックなどの大規模な大会になると、その比率はイギリスで54%、アメリカだと55%にもなった。

     

    2016年にAirbnbはブラジル・リオデジャネイロで開催されたオリンピックで、代替宿泊施設の公式サプライヤーとなっており、3週間で8万人のゲストを迎えている。この時リオ市のホストの収益は合計30億円にも達した。その他でも2014年・2018年のサッカーFIFAワールドカップでは39万人のゲストと79億円のホスト収入を達成するなど、その経済効果は計り知れないものがある。

     

    スポーツイベントの開催地となる都市にとっての悩みの種は、イベント時の宿泊施設の不足と、その後の旅行者誘致の二点となる。今後イベント民泊で運営実績を積んだホストが新たなゲストを継続的に招くことが叶えば、観光産業のさらなる活性化につながることが期待できる。

     

    参照:https://min-paku.biz/news/airbnb-report-event-minpaku-201906.html