戦後、国内の米軍基地近くに相次いで建設された米兵世帯向けの「米軍ハウス」。老朽化による取り壊しが進む同施設に近年、新たな活用法が生まれている。福岡県内で、米軍ハウスを改装した民泊・カフェ・レストランなどの施設が広がってきているのだ。
福岡市東区西戸崎では昨年から、米軍ハウスを改装して民泊施設が開業している。この西戸崎一帯には米軍基地「キャンプハカタ」が存在し、その周辺に点在していたハウスの2棟を改装して民泊を始めたという。借りた当初はお化け屋敷のような荒れ具合だったものの、オーナーは友人の家具職人と協力し再生。腰高の出窓や広いリビング、そしてレトロな趣をそのままに、民泊施設とイベントスペースを作り上げた。
米軍ハウスは、戦後の1950年代を中心に国内の米軍基地の外に建てられた米兵向けの家族用住宅だ。日本の伝統的な家屋とは異なる洋風のつくりだが、現在は老朽化や都市開発による取り壊しが進んでいる。しかしそのレトロな雰囲気を利用した施設へと改装し、観光やスモールビジネスに活かす事例が増えてきている。
参照:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191220-00000011-mai-soci