• 中国、海外への団体旅行を規制へ 日本のインバウンド市場にも大打撃の恐れ

    2020年4月18日

    カテゴリー:民泊市場 タグ:, ,

    中国メディアのCCTVの報道により、中国政府は国内の旅行会社に対して、日本を含む海外への団体旅行を27日から中止する旨の指導を行ったことが明らかになった。なお現z内のところ、終了日は明らかになっていない。

    今年は2019年12月以降、中国・武漢市で新型コロナウイルス肺炎が大流行し、1月15日には日本国内で武漢市に滞在経験のある肺炎患者からもウイルスが検出されるなど、徐々に影響が出始めている。

    通常、中国では24日から始まる旧正月の連休の時期が旅行シーズンとなり、何百万人もの人が国内外へ出かけていくのだが、今年はその流れにストップがかかった。今回のウイルスは2003年に流行した重症急性呼吸器症候群 SARS に匹敵する脅威だと判断され、拡大を食い止めることを最優先にした異例の措置だという。

    日本政府観光局(JNTO)によると、2019年1月から12月までの訪日客数合計は3188万人(前年比伸び率2.2%)だった。日韓関係悪化の影響で日本を訪れる韓国人観光客が前年比25%と激減した中でも、中国人観光客の増加により市場は保たれていた。実際、2019年では中国からの旅行者数は韓国を抜き、前年伸び率15%となる959万人を記録している。逆に言えば、全体の3割に及ぶ中国からの旅行客が途絶えれば、インバウンド市場への大打撃は免れないだろう。

    すでに東京都内のホテル・旅館でも、25日以降のキャンセルが相次いでいる。今後も宿泊キャンセルなどが続く線が濃厚だ。

    参照:https://airstair.jp/china-orders-travel-agencies/