• 台湾で日本への渡航規制レベルが「警戒」に 年間489万人の台湾訪日客激減の恐れ

    2020年4月24日

    カテゴリー:海外 タグ:, ,

    日本の新型コロナウイルスによる感染の拡大を受け、2月22日に台湾の流行疫情指揮中心(中央感染症指揮センター)は、日本への感染症渡航情報をレベル1の「注意」からレベル2の「警戒(防護措置の強化)」へと引き上げたことを発表した。台湾国民全員に防護措置を強化するよう呼びかけている。

     

    台湾での感染症渡航情報の注意レベルは3段階に設定されており、2月14日の時点では危険度が低いレベル1に設定されていたが、22日に第2段階に設定された。レベル1は危険度が最も低いが、レベル2では「警戒」となり防護措置の強化が呼びかけられ、レベル3では「警告」となり不要不急の場合は渡航の自粛が勧告される。

     

    2月22日時点での感染症渡航情報では、レベル1にタイ、レベル2に日本、韓国、シンガポール、レベル3には中国、香港、マカオが指定されている。加えて中国の河南省と浙江省1は新型コロナウイルスの症例が1000件を超えたこともあり、15日からは両省がより深刻な感染拡大地域である一級流行地区と指定された。また中国のその他の都市は、すべて2級流行地区に設定されている。

     

    台湾からの訪日客は、2019年の訪日客3188万人のうち489万人を占めている。これは959万人の中国、558万人の韓国に次いで旅行者が多い国だ。中国ではすでに日本を含む海外への団体旅行が1月下旬から中止されていることもあり、すでに観光業界などには大きな影響が出ている。この上台湾からの訪日客が減少するとなると、さらなる影響が出る可能性が高い。

     

    参照:https://airstair.jp/taiwan-japan/