• 民泊大手Airbnb、350億円の損失が発覚 年内IPOに懸念

    2020年4月22日

    カテゴリー:民泊市場 タグ:, ,

    ウォール・ストリート・ジャーナルの報道により、Airbnbが2019年の1月から9月にかけて3億2200万ドル(約350億円)という大規模損失を計上していたことが明らかとなった。なお同社は前年同時期には2億ドルの黒字を計上している。

     

    Airbnbはテクノロジーの改善や法務、会計などの管理部門に対し年間1億ドル以上を投資しており、2019年の第3四半期の費用は前年同期の2倍以上となっている。投資による効果はあれど、今回のコストの問題は同社の取締役会でも問題視されているとのことだ。しかしAirbnbの資金残高は30億ドルを数えるとされている。現在の企業価値はまだわかっていないが、2017年9月時の評価額は310億ドルという試算が出ている。

     

    またもう一つの懸念材料として、安全面の課題がある。昨年10月にカリフォルニア州で起こった銃撃事件だが、これが同社に与えたマイナスイメージはいまだ払しょくしきれているとは言い難い。これに対しAirbnbは安全向上の施策のため1億5000万ドルを投入したが、これがさらなるコストにつながった形だ。

     

    米国のスタートアップのうち最高の企業価値をほこるAirbnbのIPOは、今年最大の注目案件の一つとされている。ウーバーやリフト、Casperなどの赤字を出しつつ上場に踏み切ったスタートアップと比べ、AirbnbのIPOは投資家にとって非常に期待できる案件だといえる。

     

    参照:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200217-00032381-forbes-bus_all