• 2月度の訪日客、前年の58%に減少 新型コロナウイルス感染拡大の影響2月度の訪日客、前年の58%に減少 新型コロナウイルス感染拡大の影響

    2020年5月2日

    カテゴリー:民泊市場 タグ:, , ,

    日本の政府観光局(JNTO)は3月19日、2020年2月の訪日外国人客数の調査結果を発表した。これによると同月の訪日外国人客数は前年同月比58.3%減の108万5100人で、過去2番目となる減少幅を記録しており、前月である2020年1月の訪日外国人数266万1000人からわずか1か月で急減している。

     

    今回減少した訪日客の国籍別の割合をみると、例えば中国は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、前年同月比87.9%減少となる8万7200人となっている。中国では1月27日から、政府からの通達で旅行関係のパッケージ商品の販売が禁止されたほか、国際便の運休や減便もあり訪日者数は前年同月を大幅に下回ることになった。

     

    また韓国も、2019年夏から日韓関係の悪化により訪日客が減少している。それに加えて今回の新型コロナウイルスによる影響を受けてさらに減少し、前年同月比79.9%減の14万3900人となった。

     

    加えて台湾では、日本への渡航警戒レベルが「警戒」まで上がっており、前年同月比44.9%の22万400人となった。新型コロナウイルスによる渡航制限の影響で、中国・台湾・韓国からの訪日客が総じて大幅に落ち込んでおり、ほかにも香港・タイ・シンガポール・アメリカなど多くの国でも同様に訪日客が減っている。この数字は、政府観光局によれば東日本大震災直後の2011年4月に次ぐ大減少となる。

     

    また訪日客の現象はこれにとどまらず、3月にはさらに落ち込むことが予想される。例えば日本政府は3月9日から中国・韓国全土からの入国を制限しているほか、台湾では警戒レベルがさらに引き上げられ、日本への渡航中止が勧告されている。3月からは各国政府による渡航中止の韓国や日本政府による渡航規制の措置がとられたため、日本の花見シーズンである3月には、さらに訪日客数が落ち込む可能性が高い。

     

    参照:https://airstair.jp/inbound-202002/