2019年6月15日
カテゴリー:民泊市場 タグ:
東京都中央区の銀座1~8丁目でカプセルホテルなどの建築規制が行われ始めてから、早1年半が経とうとしている。訪日外国人の増加により需要は伸びているものの、街の景観が損なわれることを理由に地元商店街が反対したことから、こうした措置が取られたと報じられていた。
この規制の内容は「地区計画の変更について(銀座地区)」という書類に詳しい。添えられた説明を要約すると、
「銀座地区は古くから商業・業務が発達し、日本を代表するショッピング街であり、商業機能と共に銀座らしい町並みを未来へ残していくことが重要だ。訪日観光客の増加によりホテルの整備が急務であり、銀座の特性や賑わいと調和するホテル計画を誘導するため、新たに規定を定める」
とのことだ。
一方で、この規定に対しては疑問を抱く意見も少なくない。寄せられた意見の一部には、「銀座にカプセルホテルが似合わないことは理解できるが、新しい施設の導入により活気づいた地区もある」というものがある。これに対し市は、状況に応じで適切なルールになるよう、改正や検討を重ねていると回答した。
生まれ変わることによる活気と、従来の町の景観を守ること。この二つは意見の相違こそあれど、双方が銀座の今後を考えたうえでの意見であることは間違いない。議論はあってしかるべきだが、既得権益などの別な意見が入るといった別の問題も生じている。
カプセルホテルの建築制限を考えると、改めて様々な点を考えさせる。
参照:https://minpaku-univ.com/news/13429/