8月8日、デンソー子会社のデンソーウェーブは都内でQRコードの開発から25周年を記念したイベントを開いた。同社は世界で初めてQRコードの開発に成功して生産管理に用いたほか、特許を無償で解放して世界に広め。また同イベントでは、新たな活用法として銀行ATMでの認証システムや住居の鍵に使うシステムなどが公開された。
QRコードはデンソーが1994年に公開した技術で、特許取得後に無償で外部に公開を始めた。従来のバーコードに比べ200倍もの情報量を入れられるうえ、読み込みも早いQRコードは、スマートホンの普及によりさらなる広がりを見せている。
同日のイベントでは、新たな活用法がデモンストレーションを交えて紹介された。スマホにQRコードで住居や宿泊施設などのキーの情報を盛り込んで管理する新システムは、今後ホテルや民泊などの宿泊施設での導入を目指していくという。
QRコードの開発当初は、工場内でしか活用されない予定だったという。これほどまでに社会に拡散していったのは、ひとえにデンソー社の手腕によるものだろう。
参照:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48376670Y9A800C1L91000/