2019年に訪日外国人数は3188万人を記録し、前年までの記録である3119万人をやや上回る形となった。しかし世界各国の外国人旅行者受け入れ数と比較すると、その数字は必ずしも高いとは言い切れない。
観光庁から公表されている「外国人旅行者受入数の国際比較(2018年度時点)」によると、2018年時点での国別の外国人旅行者受入数ではフランスが1位(8940万人)となっている。その後は2位スペイン(8278万人)、3位アメリカ(7974万人)、4位中国(6290万人)、5位イタリア(6156万人)と並んでおり、4位以外のトップ5は欧米勢が占めている。
続いて6位がトルコ(4576万人)、7位がメキシコ(4131万人)、8位がドイツ(3888万人)、9位がタイ(3817万人)、10位がイギリス(3631万人)。日本はイギリスに続く11位(3119万人)、アジアでは3位であり、2019年度の3188万人でも11位から動きはない。
日本は2020年に政府目標で訪日観光客数4000万人を目指しているが、2015年をピークに伸び幅が落ちつつある。2018年から2019年では1.9%蚤の増加となり、国際的には今後も厳しい状況が続きそうだ。