• 京都のホテル、客室稼働率が激減 前年2月度の54.3%

    2020年5月9日

    カテゴリー:民泊市場 タグ:,

    京都市観光協会は、2020年2月の京都59ホテルにおける客室稼働律が前年同月を24.2ポイント下回る54.3%に激減したことを発表した。本調査は京都市観光協会が京都市内の59ホテル・計12519室を対象に行っており、毎月結果が公表される。

     

    京都の客室稼働率を高水準に保っていたのは、連日のように観光に訪れていた外国人観光客の影響が大きい。その外国人観光客数が前年同月比53.8%減と約半分になり、とくに中国は団体ツアーおよび航空券とホテルのパッケージ販売が禁止されたことで、76.7%という減少幅となった。また、韓国、香港、台湾も5割を超える大幅な下落を見せた。結果だけ見ると、外国人観光客の比率は2015年のインバウンド急成長前と同程度の29.2%に戻ったことになる。

     

    一方、日本人観光客は前年同月比4.7%減とさほど変化がない。2月16日に開催された京都マラソンの影響や、中旬ごろまでは宿泊に規制がかかっていなかったこともあり、大幅なあ減少とならなかったとみられる。

     

    海外では、3月から新型コロナウイルスの感染拡大の恐れがある地域がアジアから欧州へと大きく変化している。感染源であるとされる中国の感染者数は3月時点で8万人と、世界3位となっている。1位は12万人のアメリカ、2位が9万人のイタリアと、数値だけ見れば感染の危険が高いのは欧米であるということもできる。

     

    日本政府は3月21日から、入国制限の対象にイタリアやスペインなどのヨーロッパ諸国を追加した。さらに3月26日からはアメリカからの入国者に対しても14日間の大気を要請しているため、今後も客室稼働率は芳しくない数値となりそうだ。

     

    参照:https://airstair.jp/kyoto-hotel-202002/