「奄美・沖縄」が世界自然遺産登録をめざし、ユネスコへ推薦書を提出したことがわかった。2019年の秋ごろIUCNが現地に調査に訪れ、早ければ2020年にも登録される見込みとなる。
2019年1月には、日本政府で「奄美大島・徳之島・沖縄島北部および西表島」を世界自然遺産に登録するべく推薦書を提出することが決定されていた。以前は単に「奄美・沖縄」とされていた名称も上記のように変更されており、変更後の名称で2月に提出が行われている。
このような観光資源が世界自然遺産になると、地元に様々な効果をもたらすことが考えられる。わかりやすい例としては地域の知名度が上がり、観光客が増えることだ。自然遺産への登録は世界十から注目されやすいトピックであり、旅行会社もツアーを企画するなどするため、旅行先として選ばれるきっかけが増える都考えられる。実際、訪日外国人のうち46.5%は日本の自然や景観を楽しみたいと考えているようだ。また地域のブランド力が上がりイメージが良くなる、地域の活性化につながることも大いに考えられる。
一方、自然遺産登録による課題もある。例えば設備の管理が行き届かない点や自然環境への負担が増える点、加えて地域住民との共存が難しい点などがあり、登録されたことを手放しで喜ぶわけにもいかないというのが現状だ。
地域の環境や住民の生活を守りつつ、登録を目指すのは簡単な事ではない。しかしサスティナブルツーリズムなどの考え方を知っておくことで、解決策が見つかることもあるだろう。
参照:https://inboundnow.jp/media/knowhow/19975/